2024/12/02
コロナが5類になり、旅行や外食に行く人の数も増えてきました。
さらに訪日外国人旅行者数は、コロナ前の水準を超えてきています。
そんな中、課題となっているのが「人手不足」。
飲食店や宿泊業の方々はこの人手不足の問題に悩まされているのではないでしょうか?
「スタッフ募集の張り紙をしているけど、なかなか応募がない」
「求人広告を出したいけど、多くのコストをかけられない」
そんな悩みをお持ちの方に、
今回は効率的に求人出来る方法として「チラシ」の活用法に加え、チラシの効果を最大限にするデザインのポイントを紹介します。
求人チラシとは、企業や店舗が求人情報を記載してポスティングや新聞に折り込む方法で配布する広告です。
職種、給与、勤務地、条件などの基本情報に加え、企業の魅力などを求職者へ伝えることができます。
ここでは、人材募集方法の1つとして「求人チラシ」の特徴やメリットを解説します。
Web広告など不特定多数の人が目にする媒体の場合、届いてほしいターゲットに確実に求人情報を届けることができません。
いっぽう、求人チラシの配布方法はポスティングや新聞折込、学校や公共施設のラックなど、エリアを絞ることが可能です。
例えば「募集店舗近くの主婦層に来て欲しい」のであれば、店舗近隣の住宅にポスティングしたり、
「深夜勤務が可能な学生層にアルバイトに来て欲しい」のなら、学生会館にチラシを置かせてもらうこともできます。
こうすることで、アプローチしたいターゲットに的を絞り、戦略的に求人情報を届けることが出来ます。
また、自宅が近い方を採用することで、交通費の削減にもつながるため、企業にとっても費用面でのメリットが生まれます。
求人チラシは、デザインや文字を自由にカスタマイズすることで、求職者の視覚に効率的にアプローチできます。
Web広告や求人フリーペーパーなどは、レイアウトや文字数、掲載できる写真の数などが決められており、デザインの自由度は高くありません。
いっぽう、求人チラシは企業のイメージや伝えたいメッセージに合わせて、色合いやフォント、レイアウトなど自由に設定できます。
そのため、求人にオリジナリティがうまれ、魅力的なデザインや興味を引くキャッチコピーなどを取り入れることで、求職者の印象に残る広告が作成できます。
昨今は、オンライン上で募集から採用まで一貫して行うことが増え、手書きの履歴書が不要の企業も多くなっています。
求人チラシは、オフラインツールでありながら、例えばQRコードを載せることで応募フォームに誘導でき、オンラインでの求人広告と併用が可能となります。
求人チラシは、他の募集方法と比較して、人の目に触れやすいことが特徴です。
前述したようにデザインに独自性を持たせることで目を引くこともそうですが、Web上の求人サイトには多くの情報が掲載されているため、自社の求人情報が埋もれてしまい、求職者が自社の求人広告までたどり着けない場合があります。
さらに、求職者が情報を探すときに検索条件を絞ることが一般的であるため、自社の求人が条件を満たしていなければ、そもそも見てもらうことすらできません。
求人チラシであれば、一度は配布エリアの方の目に触れているため、効果的に配布できていれば、届けたい求職者が手に取ってくれる機会が増えるのです。
人材募集の方法は、求人チラシ以外にもオンライン・オフライン含めて多岐にわたります。ここでは、求人チラシ以外の募集方法を5つ取り上げて、それぞれの特徴について紹介します。
求人サイトは、企業が直接求人情報を掲載し、求職者がその情報を閲覧し応募できるプラットフォームです。
リクナビやマイナビなど、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
求人サイトの最大の特徴は、求職者が無料で利用でき、多種多様な職種の求人情報にアクセスできる点です。求職者が自身の希望条件や、職種、経験などをもとに絞り込んでいき、自身で適切な求人を見つけることができます。
また、とくに応募の意思がなくても求人情報を見ることができるため、企業側にとっては、多くのユーザーに自社の求人を閲覧してもらえるメリットがあります。
しかし、一般的な求人サイトは掲載料を事前に支払うケースが多いため、掲載期間中に応募がなかったり、採用に成功しなかった場合は、掲載料が無駄になってしまうリスクがあります。
求人検索エンジンは、Web上に存在する様々な求人情報を一カ所に集約し、求職者が一括で検索し求人を探しやすくするサービスです。
代表的なものにIndeedやGoogle for jobsがあります。
求職者はキーワードや条件を入力することで、求人サイトや企業の採用サイトにアクセスしなくても、複数の求人情報を一気に閲覧することができます。
そのため、求職者はより幅広い選択肢から自分に合った求人を見つけることができます。
求人検索エンジンへの掲載は無料で行えることが一般的ですが、上位表示などの効果を高めるための、有料オプションも存在します。
そのため、無料掲載では多くの求人情報の中で上位に表示されず、埋もれてしまう可能性がある点が、デメリットです。
さらに、掲載方法やキーワードの選定など、求人検索エンジンを最大限に活用するためには、運用に関する知識が必要となります。
ハローワークは、厚生労働省が全国500カ所以上設置している、公共の雇用サービス機関であり、基本的には無料で求人の掲載が可能です。
ハローワークを利用する求職者は、若年者から高齢者まで幅広いことが特徴で、さまざまな属性の方々にアプローチできます。
しかし、無料で利用できることから求人の掲載数が多く、自社の求人情報が埋もれてしまう可能性があります。
また、写真の掲載ができないため、自社の雰囲気などを伝えにくいという弱点があります。
SNSを求人募集で活用する企業も増えてきました。
株式会社マイナビのアンケートでは、23年卒の新卒学生のうち62.7%が、インターンシップや就職活動関連の情報収集ツールとしてSNSを活用したと回答していました。
SNS上で仕事の魅力や社内の様子、先輩のインタビューといった採用コンテンツを公開し、フォロワーに自社の魅力をアピールして応募を促すのが、採用活動の流れです。
また、最近のビジネスに特化したSNSも存在しているため、人事がアカウントを作成し、ターゲットとなる方にダイレクトメッセージを送って、スカウトする手法もあります。
SNSは拡散力が高く、無料で実施できることが特徴です。
また、LINEやダイレクトメッセージを利用することで、企業と求職者の双方向のコミュニケーションも可能になります。
しかし、あくまでも認知獲得をメインとした方法ですので、長期的な活動となり効果を感じづらいという点があります。
また、閲覧やフォロワーを増やすためには常に新しい情報を発信しなければならず、しっかりとした運用にはマンパワーが必要不可欠です。
地域で発行されている無料情報誌に求人広告を掲載する方法です。
特定のエリアに絞って配布されており、生活に密着した場所で手に入るため、地域密着型の採用に向いています。
媒体によって掲載料は異なりますが、1回の掲載あたり数万円から実施できるので、低コストで抑えたい場合にオススメです。
しかし、フォーマットが決まっているものが多く、文字数も制限があるため、伝えたい情報を効率よく発信できるよう注意する必要があります。
それでは求人チラシに焦点を戻し、ここではより多くの求職者の関心をひき、「応募したい」と思わせる、作成のポイントについて解説します。
・色使いのコツ
求職者に読んでもらうためには、目立たせることが必要です。
特に、配布方法がポスティングや新聞折込の場合は、他のチラシよりも目をひくことが重要です。
だからといってたくさんの色を使いすぎてしまっては、読みづらくなったり、内容が頭に入ってこなかったりして、逆効果になってしまう可能性もあります。
一般的に、ポスターやチラシを読みやすくするための色使いのコツとして、「70対25対5の法則」と呼ばれている配色比率があります。
原則として3つの色を使用し、以下のような比率で作成するというものです。
・70%をベースカラー(背景や余白)
・25%をメインカラー(文字などデザインの主となる部分)
・5%をアクセントカラー(強調したい部分)
この配色率は、Webサイト制作などにも多く応用されています。
全体の70%程度を占めるベースカラーが白っぽい場合はメインカラーは濃い色に、ベースカラーが黒っぽいときには薄い色のメインカラーを使用すると全体の視認性が高まります。
・文字サイズとフォント選び
チラシの特徴は、求人サイトや求人検索エンジンと違い、自由に文字のサイズやフォントを選べることにあります。
強調したい部分やとくに読んでもらいたい項目の文字サイズに強弱を付けたり、フォントを変えることで、メリハリがつきます。
目立たせるとよい項目の例には、以下のようなものがあります。
・給与や労働時間などの待遇
・自社をアピールするキャッチコピー
・募集に対する熱意
文字のサイズにメリハリをつけることも大事ですが、使用するフォントにも注意しておきましょう。
求人広告でよく使われているフォントについて紹介します。
いかがでしょうか?
フォントを変えるだけで、印象が大きく変わってきますよね。
求職者にどのような印象を与えたいか、職種のイメージなどによって使う色合いやフォントを使って、いくつかのパターンを作成し試してみることをおすすめします。
チラシのメリットは、文字サイズに強弱をつけたり、色彩を自由に設定したり、写真やイラストを配置したりと、自由にレイアウトできる点です。
求人広告で伝えたい情報の中には、文字よりも写真が効果的な場合も多くあります。
職場の雰囲気などは、その一例です。
職場の雰囲気の良さをアピールしたい場合、テキストで長々とつづるよりも、和やかに談笑する社員たちや、笑顔のスタッフの写真を1枚載せた方が、見る側にとっては理解がしやすくなります。
また、「働く人の様子」や「職場の様子(環境や設備など)」などアピールにつながる写真を載せることも、求職者にとっては入社後のイメージがしやすくなり効果的です。
そして、求人チラシにかぎらず、見やすく読みやすいデザインには、基本ルールがあります。
それは、読み手に「ストレスを感じさせない」ということです。
そのためには、下記の点を注意しましょう。
・写真の角の位置をそろえる
・テキストの左右幅、上下幅をそろえる
・余白の左右幅、上下幅をそろえる
テキストや写真の上下左右のバランスが整っていないデザインでは、求職者にストレスを感じさせ、まともに読んでもらえない危険性があります。
イメージアップにつながる写真を載せたり、分かりやすいイラストを入れることでテキストを読まずとも、読み手が素早く理解できるような内容にし、ストレスを感じさせないバランスのとれたレイアウトを心がけましょう。
最後に、デザイン以外の部分で、求職者の関心をひくために重要となるのがタイトルやキャッチコピーです。
大きな文字で書かれているキャッチコピーは、求職者の最初に目に入る文章です。
キャッチコピーが魅力的であれば、求人詳細や応募条件をはじめ他の情報に目を通してくれる確率も高まります。
逆を言えば、インパクトのないタイトルや、魅力を感じないキャッチコピーであれば、そもそも読んでくれないというリスクになります。
求職者に知ってもらいたい、自社の魅力やアピールポイントを印象づけるために、インパクトのあるタイトルをつけましょう。
今回は、数ある求人募集方法のなかから「求人チラシ」に絞って解説しましたが、求めている人材(年齢層、居住地、経験値など)に合わせて、どの媒体がより多くの求職者に効率的にアプローチできるかを考え、選定することが大事です。
1人でも多くの求職者に「ここで働きたい!」と思ってもらえるよう、求職者に刺さるキャッチコピーを打ち出し、読み手にストレスを感じさせないレイアウト、写真やイラストを駆使して分かりやすい求人広告を作成しましょう。
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