2024/08/22
「イベント」と聞くとどんなものを想像しますか?
遠足、お祭り、旅行、運動会など、非日常的でワクワクする気持ちになる人が多いのではないでしょうか。
近年、マーケティング手法の一つとしてイベントが注目を集めています。
体験型イベント、セミナー、販促イベント、説明会、ファンミーティングなど、さまざまな種類があります。
自社のサービスや商品を知ってもらい、顧客となってもらうためにイベント開催は効果的な方法です。
しかし、「イベントを開催してもきちんと集客できるか心配だ」「そもそもどうやって集客すれば良いのか分からない」など、イベントを開催する際には不安はつきものです。
そこで、本記事ではイベント集客を成功させるための5つのコツと集客方法を分かりやすく解説します。
1人でも多くの人を集め、イベントを成功に導きましょう。
まずは、イベントの企画段階で集客に向けて意識するべき4つの点を解説します。
イベントを成功させるためには、そもそも何のためにイベントを開催するのか、目的を明確にする必要があります。
イベントの開催目的には主に以下のようなものが挙げられます。
A:新規顧客の獲得
B:自社のファンを構築
C:商品・サービスの認知度向上
D:購買意欲の向上
「参加者にどういうアクションを起こしてほしいのか」という視点からイベントの目的・目標を明確にすることで、方向性を定めることが出来ます。
イベント開催の目的・目標にもとづき、ターゲットを明確にします。
集客したいターゲット層は、若年層なのか、シニア層なのか、ファミリー層なのか?
また、ターゲットの状態はどうなのか、はっきりとさせましょう。
顧客の状態とは、下記の4つに分類されます。
潜在顧客とは、「自社の商品やサービスを知らない顧客」「自社商品やサービスの購入履歴がない顧客」のことをいいます。また、「具体的なニーズや課題としてまだ認識できていない顧客」のことも指します。
この顧客の特徴は、ニーズに対して自覚がないため、適切なアプローチでニーズを認識させることが重要です。
前述したイベント開催の目的例に当てはめると、
C:商品・サービスの認知度向上
といえるでしょう。
見込み客とは「自社の商品やサービスを把握しているが、購入経験がない顧客」のことです。
この顧客の特徴は、自身のニーズを把握しており、必要な商品・サービスがある程度わかっている状態にあります。
自社商品のメリットや他社商品との差別化を分かりやすくアピールし、躊躇させている懸念点を解消してあげることで購入者になってもらえるでしょう。
前述したイベント開催の目的例に当てはめると、
A:新規顧客の獲得
C:商品・サービスの認知度向上
といえるでしょう。
新規顧客とは「はじめて自社の商品やサービスを購入した顧客」のことを言います。商品を気に入ってくれれば、リピーターになる可能性の高い顧客と言えます。
新規顧客に対しては「一度購入して終わり」にならないよう、継続的なアプローチが必要です。
前述したイベント開催の目的例に当てはめると、
B:自社のファンを構築
D:購買意欲の向上
といえるでしょう。
既存顧客とは「自社の商品やサービスを何度か購入した経験のある顧客」です。その中には定期的に購入をしている「リピーター」も含まれます。
自社へのロイヤリティを高め、より良い関係を永続的に築いていくことが重要です。
前述したイベント開催の目的例に当てはめると、
B:自社のファンを構築
D:購買意欲の向上
といえるでしょう。
イベント開催の目的、ターゲットを明確にしたら、ターゲットがイベントで得られるメリットをはっきりと定めます。
「知りたい情報が手に入る」「他ではできない珍しい体験ができる」「サンプルがもらえる」「参加特典がもらえる」など、イベントに参加すると得られるメリットをターゲットに明確に示すことで、集客につなげます。
それでは、本題である「イベントでより多くの人を集めて成功させるための5つのコツ」について解説します。
参加条件があったり、申込みする際にたくさんの情報を記入しなければいけないなど手間がかかると、心理的ハードルが上がってしまいます。
「参加無料」や「1人から参加OK」など参加条件を極力設けず、簡素な手続きで申し込みが完了できるようにすることが大切です。
心理的なハードルを下げれば、参加する動機につながり集客力がアップします。
他社にはできない、自社特有の「モノ」や「コト」を作ることが重要です。
例えばイベントでしか手に入れられないグッズや、著名人や専門家の登壇やディスカッションの体験など、特別なコンテンツを作り出すことでイベントの希少性が上がり、参加したいと思う人の数も増加します。
魅力的なイベントであっても、ターゲットの目に留まらなければ意味がありません。
誰が見ても分かるようなタイトル、キャッチコピー、イメージ画像を用いることが重要です。
例えば、親子参加型のイベントであれば、ひらがなを多く使い子供向けであることをアピールし、初心者向けのセミナーなどであれば専門用語は使わないなど、ターゲットに伝わりやすい表現を心がけましょう。
チャネルを選ぶ際には、ターゲットがどのようにしてイベントを知り、参加を検討し申し込むのか、足取りをイメージすることが大切です。
例えば、若年層にはWebサイトやSNSが有効だと思われがちですが、実は紙媒体(DMやフリーペーパーなど)が有効だという調査結果もあります。
彼らの世代には、メールやSNSといったデジタルメディアは当たり前すぎて響かない、逆に手元に直接届く紙の方が新鮮でリアリティがあり、じっくりと読んでもらえる可能性が高いのです。
イベントのターゲットは誰なのか、そのターゲットに響くチャネルは何なのかを考え、アプローチ方法を選ぶことが重要です。
イベント開催後は、参加者の反響を必ず調べましょう。
SNSにはどのような書き込みがされているか、メルマガの開封率は何パーセントかなどをチェックします。
また参加者アンケートを用意し、反応を調べましょう。
得たデータから、継続して行う施策、改善しなければならない点などを分析し、次回のイベントで活かすようにします。
ここでは、イベントの集客方法について、それぞれのメリットと注意点を解説します。
① SNSを 活用した告知 |
メリット |
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・さまざまな人が手軽に発信でき、情報が素早く幅広く伝わり拡散力がある。 ・興味のあるユーザーやファンが情報を拡散することで、潜在顧客にまで情報が届く可能性がある。 |
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注意点 | |
・Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなど、SNSによって特徴やユーザー層が異なるため、活用する際は開催するイベントとターゲットに適したSNSを選ぶ必要がある。 例えば、Instagramは、美容系、ファッション系商材のイベント。TikTokは、いわゆるZ世代ユーザーが多いため、10代~20代前半の若者をターゲットにしたイベント。Facebookは、30代~50代向けでビジネス要素の高いイベント。 |
② YouTubeを 活用した告知 |
メリット |
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・動画でのアプローチが可能なため、X(旧Twitter)やInstagramなどの静止画に比べてインプレッションが高まる傾向にある。 | |
注意点 | |
・イベント告知での効果を得るためには、YouTubeチャンネルを伸ばす必要がある。もともとYouTubeチャンネルを運用している場合にはぜひ活用したい集客方法である。 |
③ 自社サイト・ オウンドメディア での情報掲載 |
メリット |
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・低コストで、文字数や画像数の制限なく情報を掲載できる。 ・SNS告知などで興味を持ったターゲットが訪れることが多いため、申し込みへと直接繋げられる。 |
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注意点 | |
・ターゲットのニーズ(参加のメリット)と企業側の発信情報がマッチするよう表示方法を工夫する必要がある。 ・確実に申し込みへと繋げるよう、申込フォームは分かりやすいようにする。 |
④ ポータルサイト への掲載 |
メリット |
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・専用サイトを閲覧しているということは、すでにユーザーは自分のニーズを理解しており、集客力が高い。 ・自社サイトのリンクをポータルサイトに掲載することで被リンクを獲得でき、Googleの評価が上がり検索エンジンで上位に表示されるようになる。 |
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注意点 | |
・他イベントとの差別化できるような魅力的でメリットが高い情報を掲載しなければならない。 |
⑤ LINEのメルマガ や DMの配信 |
メリット |
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・登録をしている「見込み顧客」で既にサービス自体に興味を持っているため、魅力的な情報を配信することで、イベントに参加する可能性が高い。 | |
注意点 | |
・何度もしつこく配信したり、過剰に煽った宣伝を行ってしまうと、メルマガ登録や会員登録自体を削除される恐れがあるため、適度な配信を心がける必要がある。 |
⑥ チラシ・DM(紙) の配布 |
メリット |
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・Web経由とは違った属性の見込み客にアプローチできる。 ・ハガキや封書による紙DMの開封率は80%。eメールDMの開封率が平均10~15%であるのと比較すると、高い確率でリーチできる。 |
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注意点 | |
・紙代、印刷代、配布料金などコストがかかる。 ・宛名を「各位」とするのではなく、「○○様」と個人名にすることで、顧客に対し「私だけに」「私向けの」といった特別感を演出するなどの配慮が必要。 |
⑦ フリーペーパー への掲載 |
メリット |
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・対象の地域にある特定の事業所で配布されるため、ターゲットに情報が届きやすい。 ・QRコードを付けることで、Web(自社サイトなど)への誘導が可能。 ・紙媒体は手元に残りやすく、周りと共有しやすいため拡散性もある。 |
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注意点 | |
・他の記事に埋もれないよう、どんなイベントなのかすぐに分かるようにデザイン性の工夫が必要。 ・地域、ターゲット層、フリーペーパーの特性などを十分理解し、絞り込む必要がある。 |
このように、イベント告知といってもたくさんの情報発信の方法があります。
イベントを成功に導くためには、まずはイベント開催の目標とターゲットを明確し、ターゲットにあった方法で告知をすることです。
そして、他と差別化できるイベントのオリジナリティとターゲットが得られるメリットを、しっかりと分かりやすく示すことが、集客力アップに繋がります。
今回ご紹介した「イベント集客のコツ」を実践し、1人でも多くの人を集め、イベントを成功に導きましょう。
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